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Rikako Ikeda コラム No.62

叙勲(じょくん)について 

毎年、春と秋に行われる叙勲。著名な文化人やスポーツ選手が皇居に招かれている様子をニュースで目にしたことがある人も多いでしょう。つい先月末に、日本政府は2026年春の叙勲の受章者を発表しました。受章者は603人(うち女性137人)と28団体です。(発令は4月29日) 学術やスポーツ、芸術の功績者に贈呈する紫綬褒章(しじゅほうしょう)には、ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)フィギュアスケートのペアで日本勢初の金メダルを獲得した愛称「りくりゅう」こと三浦璃来さん、木原龍一さんが選ばれました。ホテルは、この「叙勲」のシーズンになると、祝賀パーティーの為の宴会場、叙勲を皇居にて授かる為に東京に集まる理由から宿泊予約が殺到することも多くあります。

今月は、日本における叙勲について、勲章(くんしょう)・褒章(ほうしょう)の種類や選定の基準などの基礎知識から海外の褒章制度についてもお話していきたいと思います。「叙勲」は、わかりやすく言うと天皇陛下から勲章や褒章が授与されること。勲章は、国家や公共に長年に渡って貢献してきた人や、顕著な功績を挙げた人に授与されるもので、70歳以上、または所定の条件に該当する55歳以上の対象者に贈られ、毎回4,000人ほどが選ばれます。また褒章とは、文化や社会福祉など、特定の分野の発展に多大な貢献や功績が認められた対象者に対して授与されるもの。褒賞に年齢制限はなく、団体や外国人も対象となります。勲章、褒章にはそれぞれ種類や等級が存在します。勲章は功績の大きさによって等級が変わり、褒章は貢献した分野の違いで種類が変わります。

・大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)

・大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)

・桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)

この3つは、特に国家へ多大な貢献をした人に贈られる高位の勲章で、歴代天皇や総理大臣、海外の国王や大使に授与されます。

・旭日章(きょくじつしょう) 功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人に授与される勲章。全部で6段階の勲等(勲位の等級)があり、勲等の高い順に、大綬章、重光章、中綬章、小綬章、双日章、単光章と呼ばれます。

・瑞宝章(ずいほうしょう) 公務などに長年従事し、成績をあげた人が対象となる勲章。こちらも、旭日章と同様、6つの勲等に分かれています。

・文化勲章 芸術や科学技術など、文化の発展に多大な貢献をした人に授与される勲章。

・宝冠章(ほうかんしょう) 2003年以前は女性に限っていましたが、栄典制度の改正により、それまで男性限定だった旭日章・菊花章・桐花章の女性への授与が可能になった為、現在は日本の女性皇族と外国人に対して授与されます。

・紅綬褒章(こうじゅほうしょう) 自己の危険を顧みず、人命の救助に尽力した人に授与されます。

・緑綬褒章(りょくじゅほうしょう) 長年に渡り社会奉仕(ボランティア)活動に従事し、多大な功績を挙げた人が対象。

・黄綬褒章(おうじゅほうしょう) 農業や商業、工業などの公務に精励し、他の模範となるような技術や実績を持つ人に授与されます。

・紫綬褒章(しじゅほうしょう) 科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ、芸術文化の分野において優れた業績をあげた人が対象。オリンピックのメダリストや俳優が受賞することが多いです。

・藍綬褒章(らんじゅほうしょう) 会社経営や団体活動を通じて、産業の振興や地域福祉の向上に優れた業績を挙げた人や、保護司、民生・児童委員など国や地方公共団体から依頼された公共の事務に尽力した人に授与されます。

・紺綬褒章(こんじゅほうしょう) 公益のために、私財を寄付した人に授与されます。他の褒章と違い、春秋の叙勲以外にも受賞機会がある。公的機関などに500万円以上の寄付をした個人、1,000万円以上の寄付をした団体が主な対象です。

これまで叙勲を受けた著名人には、大隅良典(ノーベル生理学・医学賞受賞/文化勲章)、蜷川幸雄(演劇/文化勲章)、羽生結弦(フィギュアスケート選手、ソチ・平昌金メダリスト/紫綬褒章)、吉永小百合(俳優/紫綬褒章)、隈研吾(建築家/紫綬褒章)などがいらっしゃいます。(敬称略)叙勲は著名人だけではなく、一般の人も受けることがあります。公務員、特に教育や福祉に直接携わる仕事や、警察、消防などの公安職に就いている人は、役職や勤務年数が選定の基準に達していれば叙勲の対象となることがあります。それぞれの職業によっても異なりますが、例えば警察官なら、巡査部長以上で20年以上勤続している者が対象。退職後に叙勲を受けることになります。この様に勲章、褒章は、その国の歴史と文化を象徴する大切な制度です。


さて、海外の主な国のこともお話しましょう。海外では、この様な制度は「栄典制度」と呼ばれ、成り立ちはさまざまですが、各国の歴史と文化が表れています。英国、フランス、アメリカの栄典制度は次のような特徴があります。


英国:最高位の勲章が「ガーター勲章」。イングランド国王エドワード3世は1348年、『アーサー王と円卓の騎士』の物語にインスピレーションを得てガーター騎士団を設立。その団員たちに授与する「最も高貴なガーター勲章」(一般に「ガーター勲章」と呼ばれます)を創設しました。かつて宮廷舞踏会で貴婦人の靴下留め(ガーター)が落ち、それを拾った王が自身の脚に付けたことが 名前の由来。騎士団を構成するのは、君主とプリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)、24人の団員(コンパニオン)に限られます。(コンパニオンの男性は「ナイト」、女性は「レディ」と呼ばれます)又団員の任命は君主のみによって行われ、24人の団員以外にも、イギリス国内外のロイヤルファミリーのメンバーが「特別騎士」として叙勲されています。ガーター騎士団のメンバーは毎年「ガーター・デー」に、羽根飾りが付いた帽子とベルヴェットのローブをまとってウィンザー城に集まります。日本の天皇陛下もこのガーター勲章を受章しています。イギリスには貴族階級が存在しており、勲章の種類が社会的な階級、職種、職業の中の地位に値するように体系的に整備されています。


フランス共和国:大統領から授与される主な勲章として、「レジオン・ド・ヌール勲章」と「国家功労勲章」があります。レジオン・ド・ヌール勲章は、国家に奉仕した文民・軍人に対しての最高位の国家勲章です。ほかに、文化省から授与される芸術文化勲章などがあります。「レジオン・ド・ヌール勲章」は、1802年にナポレオン1世が創設した勲章。現在のフランスにおいては政府が選考に関わっています。フランス人だけでなく外国人も選考対象。かつてはナポレオンの横顔が彫られていましたが、現在は女神像に変わっています。ランクには、1.グラン・クロワ、2.グラントフィシエ、3.コマンドゥール4.オフィシエ、5.シュバリエ。日本人の受賞者は多数、渋沢栄一、磯村尚徳、森田昭夫、横山大観、三宅一生、大江健三郎、北野武、山本耀司、安藤忠雄、森英恵、小澤征爾、藤田嗣治、筒井康隆、池田理代子、高田賢三、コシノジュンコ等。(敬称略)フランスらしく服飾、建築、文学などの分野で活躍された方々が多くいます。ホテルコンシェルジュも受章しています。パリ、ホテル プラザ・アテネのチーフ・コンシェルジュ、ジャン・クロード エルゲール氏もこのレジオン・ド・ヌール章の栄誉を授かりました。


アメリカ合衆国:主に軍人に対する戦功章である点が特徴的。功績や勇敢な行動を讃える為に授与される名誉で、「名誉勲章」、「パープルハート章」、「シルバースター」などが代表的。文民に対しては、国家安全保障や文化などの分野で功績のあった人に授与される「大統領自由勲章」があります。この「大統領自由勲章」は1936年にケネディ大統領によって制定。中央には黄金の5羽の鷲が輝いています。

その他、イタリアはメリット勲章、オランダはオレンジ・ナッソウ勲章、スペインはカルロス3世勲章、ベルギーはレオポルド勲章、ポルトガルはクリスト軍功勲章などがあります。

こういった叙勲を受けられた方々がホテルにいらっしゃれば間違いなくVIP(Very Important Guest)としてお迎えします。皇居に近いパレスホテル東京をはじめ、東京都内の一流ホテルに叙勲を受けられたVIPが集結する春と秋、ホテリエにとっても身が引き締まる時期です。

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