先月から世界の観光名所で、コンシェルジュに所縁のある場所をご紹介しています。第三回目は、アヴィニョン、フランスワインの産地、南仏にあるシャトーの2つをご紹介したいと思います。その理由は、ワインボトルやエチケットに鍵、しかもクロスキーのデザインが施されているからです。
一つ目はかの有名なChâteauneuf-du-Papeシャトーヌフ・デュ・パプです。「Papeパプ」とは第二回目のコラムでも触れましたが、「法王(教皇)」という意味です。14世紀、南仏プロヴァンスの代表都市アヴィニョンは、ローマ・カトリックの法王庁(教皇庁)がローマからここアヴィニョンに移された歴史があります。1309年~1377年の間、7人の法王(教皇)がアヴィニョンを座所としました。それは、フランス、ボルドーの大司教だったクレメンス5世が法王(教皇)に即位したことがきっかけでした。最初はアヴィニョン司教の住居が法王(教皇)の為の宮殿として使用されました。その後、1334年に法王(教皇)になったベネディクト12世によって作られた建物を旧宮殿(Palais vieuxパレ・ヴィユー)、1342年に法王(教皇)になったクレメンス6世によって拡張された建物を新宮殿(Palais neufパレ・ヌフ)と区別しています。
世界で最も大きなゴシック様式の宮殿で、1995年にアヴィニョン歴史地区として世界遺産に登録され、2006年に法王(教皇)宮殿、司教(大司教座)関連建造物群、及びアヴィニョン橋と登録名称が変更されました。アヴィニョンといえば、有名なアヴィニョンのローヌ河にかかるサン・ベネゼ橋の歌(輪になって踊ろう!という歌詞で知られています)があります。アヴィニョンを訪れたら宮殿、宮殿に隣接する自然の要塞公園 ロシェ・デ・ドン公園、そしてサン・ベネゼ橋を是非訪ねてみましょう。さて、話をワインに戻します。Châteauneuf-du-Papeシャトーヌフ・デュ・パプは南フランス、とりわけローヌ屈指のエリアで育まれたブドウを用い、カシスやブルーベリーの濃密な果実味が広がり、骨格を支える酸が全体を引き締め、決して甘さだけに寄らない完成度の高いバランスを形成しているワインです。
もう一つ、Vecqueyrasヴァケラスは、5世代に渡って続く家族経営のドメーヌ。(Domaineドメーヌとは、フランスの主にブルゴーニュ地方で使われる言葉で、自分でぶどうの栽培から醸造、熟成、瓶詰めまで行う生産者や土地を意味します)ヴァシュ兄弟によって精力的な運営と自然への深い敬愛がワイン造りに反映されています。兄フレデリックが醸造を、弟ジャン・ミシェルがブドウ栽培を担当。ジャン・ミシェルは日本の盆栽にも造詣があります。このドメーヌにはVacqueyras Blanc Les Clefs d’Or(ヴァケラス・ブラン・レ・クレドール)という名前のワインもあります。まさにコンシェルジュとの所縁を感じます。果実と花のアロマが特徴、フェンネルやアニスの香りが加わり、複雑さも増しています。土壌への配慮にも定評があり、まさに今の時代に訪れてみたいワイナリーです。
「夏」は、強い日差しでデリケートになった肌を優しく労わる石けん。肌がきれいになり潤いが感じられます。フェイスからボディ全身に使用できます。夏の終わりにも心地よさを是非実感して欲しいです。秋が深まってきたら、今度は会津人参石けん「果実プラス」を使用するのが私流です。栄養を補給し肌を整える効果があり愛用しています。しっとり潤ってきます。そのテクスチャーは最高。贈り物にもお薦めです。