ホテルは、様々な国のお客さまをお迎えする場所。そんなホテルでは異文化に触れる機会がたくさんあります。コンシェルジュがどのお客さまに対しても心地良く接することが出来、又お客さまから絶大な信頼を勝ち得る事ができるのは、コンシェルジュが多様性を受け入れ、様々な国の人々の言動や習慣に目を向け、確かな「国際マナー」を身に付けているからだと言えるでしょう。
ホテルは社交の場と言われています。先月よりその社交に於いて、相手を敬い、大切にする為に必要な「国際マナー」についてお話しています。4回目は、『贈り物の流儀』についてです。
年末・年始は贈り物をしたり、されたりという機会が最も多いですね。特にお宅に招かれた際の贈り物にはルールがあります。定番は、お花、ワイン、チョコレートなどです。お花に関しては気を付ける点があります。お花は事前にお届けするのがマナーです。何故ならば、持参した場合、それが花束であれば主夫人(ホステス)に花瓶を用意させてしまい、手間をかけてしまうからです。もし事前にお届けすることが難しく、それでもお花を贈りたいのであれば、アレンジメント・フラワーであれば、直ぐに飾ってもらえますし、主夫人(ホステス)に手間もかけることもないでしょう。
花の種類は場面により選びます。訪問、ホームパーティーでは、バラや蘭、カーネーション、カスミソウなどが好ましいといわれています。やはりワインやシャンパーニュも喜ばれます。(但しイスラム圏でお酒を飲む習慣の無い国では避けた方が良いでしょう。)又白ワインやシャンパーニュは冷やして飲みますので、その日プレゼントする飲み物は、あくまでも贈る相手の方の為の物。もしくは次回のパーティー用です。ホームパーティーでは、主人・主夫人(ホスト・ホステス)が食事のメニューに合わせて既に飲み物を厳選し、適温になる様に事前に準備しているものです。時折、持参したワインは赤ワインであれば供されることもあります。
チョコレートやキャンディといったスイーツも贈り物に適しています。これらは、主夫人(ホステス)が食後のお茶の際に供してくれることが多くあります。皆で分かち合う精神です。お招きを受けた場合は、こういった品々を、まず訪問し挨拶した後に主夫人(ホステス)にお渡しするのが一般的です。この場合、贈り物には名刺やメッセージカードは不要です。さて海外にてもしお宅を訪問する場合には、自国のお土産も喜ばれます。漆器(japan)や陶器の置物、器、花瓶、箸置き、浮世絵、扇子、江戸切子、箸なども好まれる贈り物です。文化交流にもなりますね。相手の好みがわかってきたならば、日本のウィスキーや日本茶、抹茶なども喜ばれます。
私は良く日本を代表する真珠で有名な“ミキモトMIKIMOTO”のフォトフレーム、ペーパーナイフ、ペントレイなどをプレゼントしています。その他、桜やもみじの柄の製品を季節に合わせ選んだり、柚子、松、檜など日本の香りのキャンドルやディフューザーも贈ることがあります。とても喜んでもらえます。日本の美しい麻の布や西陣織の匂い袋、お香セットも素敵です。日本の風景写真と相手の方の言語で紹介されている美しい装丁の本も気が利いています。相手とさらに親しくなったならば、パーソナルアイテム、例えば贈る相手の方のお名前やイニシャルの刺繍やカービングの入ったものなら、相手の方もより自分の物として大切に使って頂ける事でしょう。有名な化粧品メーカーのリップに名前の刻印を入れて贈るのもお薦めです。
『贈り物の流儀』、それは「さりげなさ」や「相手に喜んで頂きたいという想い」を込めること。相手の方の喜ぶ姿を想像しながら、心を込めて、贈る側も品選びから楽しんでいきたいものです。贈り物を通して会話も弾むことでしょう。贈る側も贈られる側も知的感覚や審美眼を研ぎ澄まし、その贈り物を通して信頼を深め、相手を理解していきたいですね。ホテルルHoteluluサイトの商品には、そんな心が込められた素晴らしい品がたくさんあります。素敵な贈り物をお探しでしたら、ぜひ御覧頂ければ幸いです。
2024年も、ホテルルHoteluluコンシェルジュの私のコラムを読んで頂き、誠にありがとうございました。新しい年も心を込めてコラムをお届けしたいと思います。どうぞ幸せに満ちた良い年をお迎えくださいませ。
ピンク色のギンガムチェックとピンクのグラデーションパッチワークが大変可愛いです。傘のハンドルは引っ掛け易いタイプです。軽量ながらしっかりした作り。大変使いやすいです。
廃棄されてしまう生地を再生し、一つずつ丁寧に作られている点も良いですね。唯一無二の柄、まさに世界にたった一つの環境に優しい傘だと思います。