ホテルではその時代にふさわしい食の習慣や文化が育まれ、又宿泊のお客さまにまつわる新しいメニューが誕生してきました。上流階級の人々が自身のお城や宮殿で行っていた風習を、一般のお客さまの為にホテルでも提供したり、又特別なお客さまのリクエストによりシェフが特別に考案したメニューがあります。その特別な料理やお菓子にはお客さまの名前が付けられました。そんなホテルにまつわる食べ物、飲み物についてご紹介しています。
第7回目は、カンノーロ。 イタリア語で「小さな筒」を意味するイタリア・シチリア島発祥のお菓子です。
カンノーロは単数形、カンノーリは複数形。スクエア状にカットした小麦粉ベースの生地を筒に巻いて揚げ、中にリコッタチーズの甘いクリームを詰めるのが伝統的な作り方です。
ピスタチオやローズウォーターが入ることから、カンノーロの起源は、アラブ人がシチリア島を支配していた時代かそれ以前まで遡ると考えられています。筒状の形はドルイド教の影響を思わせ、キリスト教の謝肉祭で食べられていた事から、豊穣のシンボルであるとも考えられています。地域やお店によって味わいが異なるのも特徴。カンノーロは、映画『ゴッドファーザー』に登場することでも知られています。なかでも「Leave the gun. Take the cannoli.」(銃は置いていけ、カンノーリは持ってきてくれ)」というセリフは印象的で、この映画によって世界中にカンノーリという言葉やお菓子が知られる様になりました。「カンノーリは持ってきてくれ」、 この台詞が投げかけているメッセージは「過去にとらわれるな」という意味で使われた説があります。銃は忌まわしい過去の象徴であり、カンノーリは「甘い未来」の象徴としてこのセリフが使われたそうです。又『ゴッドファーザー PART III』で、オペラを鑑賞中に差し入れのカンノーロを使って暗殺するシーンも描かれています。
現在、イタリアでは季節を問わず、街中のカフェやホテル内のレストラン・カフェでも伝統的なカンノーロから進化型カンノーロを味わうことが出来ます。中でもお薦めは、サン・ドメニコ・パレス。シチリア、タオルミーナにある高級ホテルで、ガーデンウイング(かつて修道院として使用されていた回廊付きの15世紀築の建物)とグランドホテルウイング(1896年に増築された建物)の2棟の歴史的建造物がホテルになり、歴史を育んでいます。生のピアノの演奏(私が利用した際は、ゴッドファーザーのテーマ曲や日本のお客さまの為に、「さくらさくら」や「スキヤキ」なども演奏してくれました)を聴きながら優雅な食事が楽しめます。もちろんカンノーロも味わえます。日本でも最近はシチリア料理のお店では味わうことが出来る様になりました。
これから本格的な夏の到来、すっきりとしたボディーの為にこのデトックスファイバーはお薦めです。爽やかな香りと味わい、アイスハーブティにして飲めば水分補給と共に体内も整います。Mitoco先生によりますと、このデトックスファイバーのハーブティに含まれる、フェンネルは健胃、むくみ改善。ダンデライオン(カントウタンポポ)は利尿作用があるそうです。
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