「コンシェルジュ」という言葉は、ホテルに於いてだけでは無く、様々な業種でも多く使われる様になりました。第４回目は、住まいと暮らしのコンシェルジュについてです。

ホテルはHome away from Home～第二の我が家。まさに究極の住まいと暮らしがそこにあります。住まいと暮らしのコンシェルジュとは、「住まい」と「暮らし」を支える『安心』を提供してくれる相談窓口である建築士、宅地建物取引士、インテリアコーディネーターなどの専門的な資格を持ったコンシェルジュのこと。人々の生活に於いて、大切な住まいを購入したり、賃貸物件を探すこと、又その逆に売却やリフォームなども、専門家のアドバイスがあれば、とても大きな助けになることでしょう。

ある鉄道会社は、その鉄道の沿線の駅近くに、この「住まいと暮らしのコンシェルジュ」に相談できる窓口を設けています。そのコンシェルジュが掲げるモットーには、

①「中立・公正なサポート」②「負担もストレスも軽減」③「200社以上の提携会社のネットワーク」

④「住まいのことは全て、ここでOK」⑤「何度でも相談無料」の5つがあります。ホテルコンシェルのモットーと良く似ています。

家の事だけでなく、家から派生する暮らしそのものの相談にも対応してくれます。例えば、相続・贈与、引っ越し、インテリアデザイン、ガーデニング、ホームセキュリティ、不用品処分、レンタル収納、ハウスクリーニング、家事代行、クリーニングの取り次ぎ、カーシェアリング、保険、害虫駆除、訪問診療など。又他にもお子様の塾、家族旅行の手配、ペットの事など、どんな相談にも親身になってサポートをしてくれます。人それぞれ、又その時々によって変化するお客さまのニーズに応える為に、コンシェルジュも同様、日々、知識や人脈を成長させていく必要があるのも頷けます。人間の生活そのものに於いて、現在はAIによるサービスはもちろん、将来もやはり人によるサービスが求められていくことに変わりは無いでしょう。