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Rikako Ikeda コラム No.25

素敵なお客さまとのエピソード②

お客さまとのエピソード、それが素晴らしいものだからこそ、敢えて皆さまにご紹介していきたいと思い、このテーマのコラムを先月よりお届けしています。

2回目は、一流メゾンのトップから教えて頂いた「仕事の幸せとは?」についてです。

私が勤務していたホテルには、当時「デュマ・エルメス スイート(1220号室)」という特別なお部屋がありました。大切なお客さまのひとり、「エルメス」の創業者一族のジャン・ルイ・デュマ-前エルメス・インターナショナルCEO兼会長から私が学んだことをご紹介しましょう。ジャン・ルイ・デュマ氏は、エルメス創業者のティエリー・エルメス氏の5代目としてパリに生まれました。1978年から2006年までエルメス・インターナショナルCEOを務められていました。ジャン・ルイ・デュマ氏ゆかりのお部屋(彼の奥様がデザインされたお部屋)は、薄いパープルカラーを主体とし、キングサイズベッドのスプレッドが何とシルバーフォックスの毛皮という大変個性的で贅沢なお部屋でした。ジャン・ルイ・デュマ氏、そして奥様が東京にお越しになる際は、いつもこのお部屋をご自分の家へ帰るかのようにご利用されていました。私がジャン・ルイ・デュマ氏より伺ったお話は、後に「エルメスの世界」2004年秋冬号で、このような言葉で残されていました。

「エルメスにいるときって、楽しいの?」。7歳になる孫をフォーブル・サントノーレにあるわたしのオフィスに連れてきたところ、だしぬけにこうたずねられた。不意をつかれて、わたしは彼にいかにも大人の言いそうな、つまらない返事をしてしまった。「まあ、ここは仕事をするところだからね」。わたしは教えてやればよかったと思う。物事はそんなに単純ではないということを。わたしたちのような大きなメゾンであれば、どの階の、どんな部門に働いている者にとっても、なにより退屈が一番怖いということを。わたしは説明しておくべきだったと思う。わたしたちにとっての良い仕事とはなにかを。日々創意を発揮し、型にはまることなく、物づくりに心をときめかせることこそ、よい仕事だということを。イノベーションこそ歓びなのだということを」。

以前、ある乗馬を嗜む日本のお客さまからの依頼で、パリのエルメス本店のアトリエを訪ねたことがあります。お客さまはこの日、自分の馬具、鞍を以前作成してくれた職人の仕事ぶりを見学し、付属品を購入する事が目的でした。馬具担当マネージャー―Sellerie(馬具職人)のローラン・ゴブレ氏に案内され本店の中にあるアトリエへ。そこでは、明るく気さくでな職人達が親切にもの作りの行程を説明し、見学させてくれました。一流メゾンの職人である誇りを感じていらっしゃる一方、自分の作業台には家族の写真やバカンスで訪れた場所の絵葉書、お客さまからのお礼のカードなどが飾られていました。一つ一つの仕事を丁寧に、そして技を駆使し、手で仕上げている姿には感動さえ覚えました。一人一人の職人が、丹精込めて作る夢の作品、高価であることも頷けます。手にした折には、彼らの愛情を受けて、大切に使わなければ・・・・と思いました。職人曰く、「何もないところから創造性を駆使して作品を作り続けられることは本当に幸せなことです。お客さまからのリクエストがなければ、その創造性を開花させることはできません。お客さまあっての自分です。そして、このエルメス社は創造性を伸ばしてくれる素晴らしい企業です。歴史や伝統という礎に立ちながらも常に進化しているのです」。私はエルメス社の企業理念に心から敬意を払いながら、自分もコンシェルジュという一職人として今後も技を磨き、リクエストを頂くお客さまに感謝していきたいと思います。

No.4 : Diet Tea

No.4 : Diet Tea

暖かくなり、服装も軽やかなものになる季節、そんな時このダイエットティーはお薦めです。Hoteluluホテルルサイトでも好評を頂いている川内美登子先生ブレンドのダイエットティーは、香りも良く、味も大変飲みやすいです。食前のルーティーンにしています。継続してきてから身体のむくみが取れすっきり、又代謝が良くなったせいか疲れも取れてきた感じがします。薄着になる前に身体をデトックスしておきたいものです。まもなくの母の日のギフトにも良いですね。