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Rikako Ikeda コラム No.14

Les Clefs d’Or レ・クレドール 黄金の鍵

コンシェルジュのシンボルは鍵。(コラムNo.1でご紹介しました)そしてHoteluluホテルルサイトにも鍵がデザインとして使われています。プロフェッショナル コンシェルジュネットワークの一員として認められた会員だけが身に付けることを許された襟章は、2本の金色の鍵が交差した形をしています。

ネットワークの名は、Les Clefs d’Or=The Golden Keys レ・クレドール 黄金の鍵。

正式名称は、Union Internationale des Concierges d’Hôtels “Les Clefs d’Or”、1929 年10月26日、フランス、パリにて発足されました。会員の持つ能力、知恵、知識などを結集させることで、ゲストサービスを向上させ、それと同時にひとりひとりがさらに優れたコンシェルジュに成長しようという考えから、パリの一流ホテルに所属する11名のコンシェルジュが自発的に始めました。会員間の信頼に基づいて培われたこのネットワークは、同じ志を持つコンシェルジュ同士、互いに励まし合い、助け合っていこう、又関連業種との良好な関係を構築しながら、観光業界に貢献していくと同時に、ホテルにおいて質の高いサービスを提供できるように優秀なコンシェルジュを育成していくことが目的です。会員共通のモットーは “Service through Friendship” 「友情を通したサービス」です。この黄金の鍵は、「旅行者のために、どんなドアも開けて差し上げましょう」という意味を込めて、レ・クレドールコンシェルジュのシンボルになりました。

鍵といえば、ワインのボトルにも鍵をモチーフにしているワイナリーが多くあります。有名なのは、

Châteauneuf du Papeシャトー・ヌフ・デュ・パプ 法王の新城という名前のワインでしょう。2本の鍵が交差したデザイン。キリスト教とワインはご存知の様に深い歴史があり、切っても切れない関係です。キリスト教がこの世に誕生する以前から、葡萄酒の神、バッカスの飲み物であるワインは、各地方で楽しまれていましたが、キリスト教が誕生しミサなどの儀式に使われることになり、その存在価値は大きく変化したといえます。コンシェルジュのサービスについて、フランスではしばしばワイン作りに例えられることがあります。

ワイン作りの行程には、多くの人のたゆまない努力、挑戦がなければ決して成し得ることはできないほどの偉業が凝縮されています。レザン-ぶどう栽培に必要なテロワール-土地の整備に加え、ワイン作りには深い情熱や思いがなければいけないからです。そして伝統を育みながらも、最新の技術の融合をもいとわない“人間の柔軟な発想”も必要です。すぐに結果が出ずとも、あきらめない精神。ワイン造りは、まさに人間が作り出す、「忍耐」、「知恵」、「希望」の産物と言えるでしょう。ワイン造りの歴史も、コンシェルジュ同様、キリスト教の巡礼に端を発しています。コンシェルジュが、中世の時代、巡礼に訪れる教会の管理をし、巡礼者を温かく迎え、心を込めて世話をしていた様に、ワインは巡礼者の身体を癒し、病をも治したと言われています。

近年、ワイン畑が大資本に買われ、均一的な大量生産の危機にさらされているように、コンシェルジュの仕事もインターネット、スマートフォン等デジタルにそのサービスが取って代わられようとしています。しかしながら、 真のコンシェルジュサービス、素晴らしいワインとは、人の手を介して初めてその価値が生まれるものではないでしょうか。

イタリアワイン:シンポジオ リゼルヴァSimposio Riserva 2016

イタリアワイン:シンポジオ リゼルヴァSimposio Riserva 2016

口に含んだ瞬間、ネグロアマーロというブドウ独特の繊細なスパイスとほのかに甘い香りが漂います。味わい深く優しい余韻がします。太陽の光を浴びながら、テラスで味わうのにふさわしい、そんな雰囲気のワインです。国内では、オフランスOFRANCEのワインを取り扱うこのHoteluluホテルルサイトでのみ購入できます。南イタリアの空気をまとった高品質な味は、トマトソース、お肉とのペアリングが良いそうです。試してみると料理もワインも相乗効果で一段と素晴らしい味になりました。南イタリアのワインデビューは、このシグニチャ・ワインからスタートするのがお薦めかと思います。